“桃太郎文化”を最初に形として表現したのは、当社のナショナルブランドである「桃太郎便」というネーミングです。
犬、猿、雉子を連れて宝物を運ぶ桃太郎……。桃太郎の昔話は、誰でも知っている話です。
私たちは、この従者をそれぞれ「犬=勇敢・敏速」「猿=知恵・計画性」「雉子=情報収集・慎重性」に例え、宝物を「お客様からお預かりした大切なお荷物」に、そして私たち自身を桃太郎に例えました。
つまり、私たち(桃太郎)は、犬(勇敢・敏速)、猿(知恵・計画性)、雉子(情報収集・慎重性)をまとめ、お客様からお預かりした大切なお荷物(宝物)運ぶというわけです。こうして、桃太郎に私たち自身の姿を重ね合わせ、3PL業界No.1になるという願いを込めています。
“桃太郎”は、単なるキャラクターとしてだけでなく、当社の起業精神や経営哲学そのものの象徴でもあるのです。
桃太郎文化とは
“桃太郎文化”とは、多くの同志が過去の体験をもとに創造し、共有してきた企業文化で、当社の「価値観」や「考働規範」の総称です。桃太郎文化の根本は報恩感謝の文化であり、その根源は同志幸福にあります。
自らの成長と仲間の幸福につながる
桃太郎文化の基本
3つの力を束ねる“桃太郎”は経営の基盤
私たちは、“桃太郎”を経営の基盤として捉えています。たとえば、犬=考働力、猿=知識力、雉子=情報力として「経営の先見3要素」の象徴と捉え、これら3つの力を束ねるのが“桃太郎”、つまり私たちであると考えます。さらに犬、猿、雉子のそれぞれの目線や役割から、「地上を走る犬=地上戦略」「屋根や木に登る猿=ケーブル戦略」「空を飛ぶ雉子=衛星戦略」の象徴と捉え、これからのロジスティクス分野に求められている3つの視点を表しているとも考えています。
“桃太郎文化”実践のための指針
自ら成長するには、勉強を重ね、教養を積んで知識を身に付ける=「知解」が必要ですが、知識があるだけでは単なる物知りで終わってしまいます。知識だけではなく、学んだことを何度も繰り返し実践することで、体に擦り込むように覚える=「体解」が大切なのです。
「体解」の段階に至ったとき、その知識の本質や役割を理解できるようになります。当社では、“桃太郎文化”を身に付け、実践するための方法として、「知解」とともに「体解」を重要視しております。
桃太郎文化「考働」の心得
何事もやればできる
目的を叶える方法の発見に努め、「やってやるぞ」と心に誓い、大きな目標に挑む。
人との出会いを大切にせよ
出会いは、自己の形成へとつながり、バイタリティを引き出すということを意識し、自ら進んで「縁を結ぶ」ことに努める。
心から喜ばれるサービスを提供せよ
一つ一つのサービスの積み重ねが、お客様の満足と信頼を高めていくことを意識し、実践する。
商人道
私たちが売るものは“感動”と“満足”です
「商人道」とは、商人の実践すべき道です。
私たちは“感動”と“満足”という商品を売る商人です。
商いとは姿・型(かたち)・心で、お客様(相手)に尽くすということです。
お客様に尽くす心があれば、お客様も応えてくれます。
お客様に尽くせば尽くすほど、会社が成長し、私たちも幸福(しあわせ)になれます。
尽くすことが不足していれば「あの会社はダメだ」と言われ、会社の信用を失います。
真の商いは人間対人間(心対心)という考え方に立つことが大切です。
どんな嫌いな苦しい仕事でもお客様に喜ばれ、好かれ、満足を与えるという大基本がない限り、商人とは言えません。
たとえどのようなライバルが出てこようとも、まずお客様の心をつかむことが肝心です。
『商人道』基本的実践項目
一、礼儀正しくせよ
一、約束を守れ
一、好かれる人間になれ
一、親切を尽くせ
一、感謝されるサービスを提供せよ
「100人の桃太郎(経営者)づくり」
私たちは“桃太郎文化”の実践を通じて、自己を磨き、仲間の成長を願い助け合うことで、企業としての成長を果たしてきました。そしてこれから先、3PL業界のNo.1企業を目指すためには、“桃太郎文化”をいかに継承し、より良い企業文化として高めていくかが課題であると私たちは考えています。
この課題をクリアするために、私たちは人財育成の目標として「100人の桃太郎(経営者)づくり」を掲げ、“桃太郎文化”の継承に取り組んでいます。